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好きな言葉達。 引用掲載に当たって、改行などの多少の編集を加えています。
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「楽な生き方を選んだからといって、誰もあなたを責めませんよ」
(久能千明『ファントム ペイン』 近衛凱の言葉)

 ファントム ペイン。
 何て皮肉で美しい痛みだろうか。
 幻の痛みに苦しんで、でも痛みは幻だから、
 その苦しみを止めようがない。

 人間は堕落しやすものだ。
 そう先人は言っていた。
 事実、誰もが完璧なまでに自分を律することなどできない。
 誰もが時には堕落し、過ちを犯す。

 幻の苦しみ。
 幻の悦び。
 それが人間を過ちへと導く。

 戒律に生きる人は、堕落したものに対して
 時に哀れみをかけ、時に蔑む。
 まるで堕天使を見るような目で。

 誰もがもがいているはずだ、ファントム ぺインの世界で。
 だから、時には楽に流れることは罪じゃない。
 自分を苦しめてばかりでは、何にもならない。

初投稿時 2005/12/3

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「戦って戦って、それで一体何になるっていうのよ」
(デジモンアドベンチャー 立川ミミのセリフ)

 今戦争している全ての人に問いかけたいセリフだ。
 "~という理由で、戦わなくてはならないのだ!"と言える人が、一体何人いるだろうか。

 戦うということは、何かを踏み台にして対価を手に入れるという事だ。
 そして、戦いを理由に犠牲を出せば、それは言い訳のできない罪であり、
 その犠牲の分まで立派に生きなければならない。
 
 守りたいから戦う。これが一番正当な理由だと思う。
 何しても良いわけではないけれど、
 戦わなければ失われるものがあるのなら、致し方ない時もある。

 職業軍人という人達がいる。
 私も自分の小説の中に、そういう人達を多く登場させる。
 できる限り人情味に溢れた、人間らしい人間に書こうとしているが、それでも無理が出て来る。
 生活の糧や精神の糧を稼ぐのは、何も人殺しじゃなくたっていいのに、
 何故戦争によって生きようとするのだろう。
 私には理解できない。

 でも、資源も産業もない国に生まれたら、
 戦って人を殺してしか生きられないとしたら、私は殺すだろうか。
 殺すかもしれない。殺せないかもしれない。
 殺すくらいなら殺された方がいいなんて、私は思わない。

 でも、果たして私は永劫の罪を負って生きることに耐えられるだろうか。

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 強い奴と戦うことで、自分が更に強くなる。
 バトル・ストーリーの常套手段だ。
 そういう彼らは、バトルマニアとか戦闘狂と呼ばれる。

 だが、それは時に虚しい行為になる。
 戦いで得るものなどほとんどない時や、
 他の全てを犠牲にしてまで戦う必要がない時だってある。

「それと、もう戦うのやめようぜ。
 お前、強いもん」

(機動新世紀ガンダムX ガロード・ランのセリフ)

 強いから戦うのではない。
 弱いから戦わないのでもない。
 ただ、彼は守りたいものを守ることを優先するために、戦いを避けようとした。
 単なる逃げの姿勢だと評価されかねないセリフだが、そうではない。
 格好つけた馬鹿げた行為に走らずに、現実を見て冷静に判断を下した。
 誰もができることではない。

 素直に目を開いて考えよう。
 何が一番大切で、どうすればそれを守り抜けるのか。
 大切なのは一時的な格好付けではなく、未来のために先を見通した判断。

初投稿時 2005/7/15

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「ルールとは いつの世界も
 神とされる者によって創られるものだ」

(デスノート 夜神月のセリフ)

 私は神が存在すると思う。
 何故なら、私の神様は私自身だからだ。
 だから他人を神扱いする人間の感覚がわからない。
 否定はしなけれど、価値観を押し付けられたくない。

 一般に流通する神は、所詮神とさせる者に過ぎない。
 次々に奇跡とされる逸話を付け加えて膨れ上がった、
 現実離れの偽者でしかない。

 私の神も、私が神様だと決めただけで、
 誰かに認めてもらおうなんて思わない。
 要は自分次第。
 私のルールを創るのは、私自身。

初投稿時 2005/7/30

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「いいよ、無理にわかってくれなくて」

 私が当時の友人に言われた言葉だった。
 別に正義ぶったわけではないけど、人を理解しようとした。
 違う。
 私は人を理解しているふりをしていた。
 正義の味方になろうとしたわけじゃなくて、
 正義の味方のポーズだけとろうとした。

 本当に苦しんでいる彼女にとって、
 真摯なふりをした私の姿は、とても滑稽だっただろう。
 本当は、こう言いたかったのではないだろうか。

「いいよ、無理にわかっているふりをしなくって」

 わかっているふりをして、人の機嫌をとろうとする愚か者を、
 つらいはずの人が慰めるなんて、何て滑稽なんだろう。

 ずっと独りだった。繋がり続ける本当の友人なんていないし、
 少しだけ昔のことであっても、
 その愚かな過去を知る人とは繋がりたくないと、
 できる限り断ち切ってきたのは、自分自身だ。
 できる限り自分の鎖を短くし続けたのに、
 それでもその細かな破片にすがり付いている、
 愚かな私自身だ。
 所詮、私は私でしかない。過去も現在も、そして未来においても。

 それでも未来を思う。
 遠い未来にいる私は、過去の私ではない、と。
 全て断ち切ってしまって、新しい世界に逃げ出せると。

 結局、私は未来においても愚か者ということだ。

初投稿時 2006/3/1

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「人殺しの気持ちなんて わかりたかねぇんだよ」
(『名探偵コナン』 毛利小五郎のセリフ)

 正確に合っているのかどうか、かなり自信がないのだが、
 内容は上記で間違いなかったと思う。

 私は探偵という存在があまり好きではない。
 人の行為の裏を暴いて、何が楽しいんだか、と思う。
 (だから?デスノートはキラ派だ)

 でも、このおっちゃんの言葉は大切。
 言い訳しがちな毎日だけど、
 結局大事なのは、実際にやった行為そのものと結果なんだ。
 私の話に還元すると次元が低くなってしまうが…

 殺人者の理由。
 わかりたくないし、わかるべきは被害者の無念。
 罪を憎んで人を憎まず、が探偵常套手段なんだろうけれど、
 動機へ至る気持ちは言い訳にすらならない。
 正直複雑だけれど、それが社会で生きる者の義務なんだろうと思う。

初投稿時 2005/5/29

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 柏葉幸子さんの話が大好きだ。
 『霧のむこうのふしぎな町』をご存知の方も多いだろう。
 私の10年以上前からの愛読書でもある。
 最近、たまたま児童書コーナーにふらりと立ち寄って、
 この短編集を見つけた。

『ブレーメンバス』

 何だろう、と題字からしてわくわくさせられた。
 そして、すごいお話達が待っていた。
 これを子どもにだけ独占させるなんて、絶対に勿体無い。

 何だか共感できるキャラクターがいっぱいで、大好き。
 『つづら』の順子さん。
 『三人の幽霊』の和江。
 『ブレーメンバス』の明子さん。
 この人達は私と似ている。
 何がってはっきりとは言えないけど、何となく。
 似てるって楽しい。
 もちろん、私は自分のオリジナリティを固持してはいるけど、
 順子さんの一喝、和江の不満、明子さんのぼんやりした憂鬱は、
 全部私の中にも渦巻いている。
 何だかわくわくする。ドキドキする。
 何で、ってやっぱりわからない。
 こんな鼓動の高まりが、私は大好きだ。

初投稿時 2006/3/17

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『心の湖の底に 氷を張り詰めながら
 生きて行くのが 俺の宿命
 戦い抜く そのために
 ……
 心の湖に架かる 虹の橋を見る日まで』

(幽遊白書 蔵馬「氷のナイフを抱いて」)

 好きだ。純粋に好きだ。
 単に好きなんだと思っていた。
 でも、違った。
 私は単に蔵馬に憧れていたわけではなかった。
 自分の境遇を重ねていたんだ。

 苦しかった、戦い続ける毎日に。
 勧善懲悪が通じない、
 ともすれば自分が悪になる現実。
 良い子のくせに悪い子で、
 自分の価値観なんて存在しない。

 私は彼の歌を受けて、
 今と過去の自分自身に語りかけている。

初投稿時 2005/8/17

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「今度は僕達の手でマシンを創ってみませんか。
 できますよ。彼らにできたんですから」

(爆走兄弟Let's & Go 沖田カイのセリフ)

 傲慢、と取られかねない言葉。
 でも、私は思う。
 カイは敢えてこのセリフを口にしたのだと。
 彼はレースに負けた。ゴールすらできなかった。
 ゴールへの過程でいち早く自らの過ちに気づいたカイは、
 ゲンの攻撃からリョウを守り、自分のマシンを破壊されることを選んだ。
 かつてリョウのマシンを壊した、その償いだったのかもしれない。

 カイがゲンに向かって言ったからこそ、このセリフは生きてくる。
 カイはゲンから償いが欲しいわけではない。
 彼はリョウ達が特別だから、自分達と違う道を歩んで来たとは思っていない。
 自分もゲンも、そしてレイも、正しいゴールへとたどり着けることを、
 確信しているのだ。
 だから、もう一度やり直そうと言った。
 自分で道を選んで、自分でゴールを見つけることができると信じて。

 後にカイは言う。
 「やはり、僕は彼らには勝てなかった」
 ニヒルに笑って、舞台を去ろうとしたカイに、
 「もう一度走らせて」
 と、ジュリアナは膝を折った。
 彼女は気づいたはずだ、カイが背負っている罪の重みに。
 それすらを凌駕する、彼の真っ直ぐな信念に。
 だから、彼は舞台に残り続けた。ゴールを目指すために。
 特別でない自分が、ジュリアナ達が、完全なる勝利を手にするために。

初投稿時 2005/10/14

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「なぜ、子どもは狙われるのか?
  ――弱者であり服従されやすいと 歪んだ欲望を持つ者は考える」

(毛利元貞『わが子を守る』から)

 許せないと思うよ、本気で。
 私がデスノートを手にしたら、真っ先に性犯罪者を、
 特に力のない子どもを苦しめる馬鹿は削除するだろう。

 性犯罪は弱い者いじめの延長の果て、最低な暴力だ。
 性別や年齢差から生じる力関係を利用して、
 弱い者をどん底へ突き落とす。
 誰にも助けを求められない状況に追い込んで、
 被害に遭わされた者に、自分が悪いのだと思い込ませる。
 卑劣で傲慢な犯罪。

 ねえ、死神さん。私にノートをくれないかな。
 私はね、神様になりたいんだよ。

初投稿時 2005/12/13

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