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好きな言葉達。 引用掲載に当たって、改行などの多少の編集を加えています。
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「今度は僕達の手でマシンを創ってみませんか。
 できますよ。彼らにできたんですから」

(爆走兄弟Let's & Go 沖田カイのセリフ)

 傲慢、と取られかねない言葉。
 でも、私は思う。
 カイは敢えてこのセリフを口にしたのだと。
 彼はレースに負けた。ゴールすらできなかった。
 ゴールへの過程でいち早く自らの過ちに気づいたカイは、
 ゲンの攻撃からリョウを守り、自分のマシンを破壊されることを選んだ。
 かつてリョウのマシンを壊した、その償いだったのかもしれない。

 カイがゲンに向かって言ったからこそ、このセリフは生きてくる。
 カイはゲンから償いが欲しいわけではない。
 彼はリョウ達が特別だから、自分達と違う道を歩んで来たとは思っていない。
 自分もゲンも、そしてレイも、正しいゴールへとたどり着けることを、
 確信しているのだ。
 だから、もう一度やり直そうと言った。
 自分で道を選んで、自分でゴールを見つけることができると信じて。

 後にカイは言う。
 「やはり、僕は彼らには勝てなかった」
 ニヒルに笑って、舞台を去ろうとしたカイに、
 「もう一度走らせて」
 と、ジュリアナは膝を折った。
 彼女は気づいたはずだ、カイが背負っている罪の重みに。
 それすらを凌駕する、彼の真っ直ぐな信念に。
 だから、彼は舞台に残り続けた。ゴールを目指すために。
 特別でない自分が、ジュリアナ達が、完全なる勝利を手にするために。

初投稿時 2005/10/14

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