中途半端に慰めたり、優しくしたり。
その時だけそんな態度をとればいいし、その時だけ頼りになる奴のふりができる。
そういう中途半端さに、私は傷つく。
少しでも頼りにできるかと思った瞬間、全然頼りにならない姿が現れる。
有間皇子の詩「優しい嘘」を書いたあの時から、私の心は何も進化していない。
『嘘をもっと 愛をもっと
頂戴 あふれるほど
四方八方 逃さないで見ていてあげるよ』
(天野月子『梟』の歌詞から)
嘘を吐き通して欲しい。
真っ赤な嘘でいいから、吐き通して。
その努力はきっと愛情。
嘘とわかっていても、愚かな幻に抱かれて、私はきっと微笑める。
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