『苦労くの字に 小枝を曲げて
雪を着て咲く 梅の花
命かけなきゃ 花にはなれぬ
そんな意気地が 香に匂う
戴くわ、その魂(こころ)
私も雪に 咲く女』
(長山洋子『さだめ雪』の歌詞から)
苦労が嫌いなわけじゃない。
でも、先が見えないと怖くなる。
きっと自分を信じていないから。
いつか咲ける姿を思い描けないから。
桜は散り様で人を魅了する。それはそれで美しい。
でも、天は二物を与え賜らず。桜には馨しい香りはない。
春の陽気に儚く散る、そんな姿だけで魅了する。
梅が咲くのは冬の終わり。
人によっては春の初めとも言うけれど、
春には桜のもの哀しい陽気が似合う。
耐えて咲く花、梅の香は雪にまみれてこそ映える。
雪に冷えた空気に漂う、甘くも酸っぱい不思議な香り。
まずは嗅覚を刺激して、春の足音を聞こえさせる。
苦労もせずに咲く常夏の国の花もあるけれど、
ただその色は鮮やかなだけで、散り様も見苦しい。
むせかえるよう熱気と湿気の中では、香りも甘いばかり。
凛とした梅の香は耐え忍んだ心の現れ。
すべてを曝け出すのではなく、
少しだけ取り出して凝縮した濃くて強い香り。
なれるだろうか。
無残な常夏の花ではなく、凛とした梅のように。
ならなくちゃ。
梅として咲けなくてもいい。
最終的に蜜柑の花が咲いたっていいのだ。
要は、力を蓄えられることが大切。
雪を着て咲く 梅の花
命かけなきゃ 花にはなれぬ
そんな意気地が 香に匂う
戴くわ、その魂(こころ)
私も雪に 咲く女』
(長山洋子『さだめ雪』の歌詞から)
苦労が嫌いなわけじゃない。
でも、先が見えないと怖くなる。
きっと自分を信じていないから。
いつか咲ける姿を思い描けないから。
桜は散り様で人を魅了する。それはそれで美しい。
でも、天は二物を与え賜らず。桜には馨しい香りはない。
春の陽気に儚く散る、そんな姿だけで魅了する。
梅が咲くのは冬の終わり。
人によっては春の初めとも言うけれど、
春には桜のもの哀しい陽気が似合う。
耐えて咲く花、梅の香は雪にまみれてこそ映える。
雪に冷えた空気に漂う、甘くも酸っぱい不思議な香り。
まずは嗅覚を刺激して、春の足音を聞こえさせる。
苦労もせずに咲く常夏の国の花もあるけれど、
ただその色は鮮やかなだけで、散り様も見苦しい。
むせかえるよう熱気と湿気の中では、香りも甘いばかり。
凛とした梅の香は耐え忍んだ心の現れ。
すべてを曝け出すのではなく、
少しだけ取り出して凝縮した濃くて強い香り。
なれるだろうか。
無残な常夏の花ではなく、凛とした梅のように。
ならなくちゃ。
梅として咲けなくてもいい。
最終的に蜜柑の花が咲いたっていいのだ。
要は、力を蓄えられることが大切。
PR