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好きな言葉達。 引用掲載に当たって、改行などの多少の編集を加えています。
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「何事もなく一日が過ぎ去っていったあの頃は
 苛立っていた 決められて歩くのが悔しかったんだ
 何も疑わずにレールを 何も違わずにレールを
 ただ素直に進んで行く娘達が ぬるく見えた
 
 あれから紆余曲折を経て 心は今どこにあるの
 見渡す限り草原の中 ここは線路の外の風景」

(中島みゆき 『線路の外の風景』から)

自分は変わっている。人とは違う。
それは生活環境の賜物だったけれど、私の誇りでもあった。
大人の言いなりになって、大人の掌で成長させられる同級生が、
子供に見えた。嘲笑っていた。

私は抵抗できる。私は引かれたレールなんて踏まない。
外れて外れて、自分一人で遠くへ行ってやる。
それが私の夢だった。自分のことは自分で決めたかった。

でも、今は完全に線路の外で、
過ぎ去って行く電車を呆然と見つめている。
窓から手を振るのは、かつて嘲笑った子供達だろうか。
歩いてしか駅を見つけられない私に、一体何ができるの?

それでも、心のどこかでは後悔していない。
自分で線路を引くために、努力したいと思う私がいる。

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