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好きな言葉達。 引用掲載に当たって、改行などの多少の編集を加えています。
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「好きなんだから仕方ないじゃないの。
 何で好きかなんて、あたしにだってわかんないわよ!
 そういうこと訊く時点で、人を好きになる資格ないんじゃないの?」

(199X年 友人の言葉)

 私に言われた台詞ではなかったのだけれど、何かもうひたすら彼女がまぶしくて。
 ああ、この子は恋をしているんだな。幸せなんだな、って思った。

 「恋って不思議」は奥井雅美の歌の歌詞だけれど、正にそう思った。
 でも、「恋は残酷」。
 自分が幸せな分、人を傷つけていることに気づかない。
 彼女は知らなかったのだと思う。彼女が言い張った言葉を受けたあの少女が、
 実は恋に敗れて、ココロがボロボロだったってこと。
 二人はそんなに長い付き合いじゃなかったから、仕方のないことだったけれど。

 「何で好きなの」ってしつこく訊き続けた少女も、恋ゆえに苦しんでいた。
 何かすっごく残酷。私だけが見つめていた精神ドラマ。
 甘くて哀しくて、それでいて懐かしい。でもとても残酷な物語。
 人のココロって本当に難しい。

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