「この世界には、美しいものばかりではなくて、醜いものもたくさんありますね。
でもわたし、たまには無理して信じてみるのもいいかな、と思う時があるんです。
美しいものばかりで満ちている世界が、どこかに存在してるって」
「あなたが声をかけたから、その人は、出してはいけない手紙を出さずに済んだのかも。
そうやって、美しいものが少しずつでも、醜いものを打ち消していく。
そんな奇跡が、どこかで毎日起こっている。
そんな風に想像すると、なんだか少し、気持ちが明るくなりません?」
(柴田よしき『気の弱い脅迫者』から 女将の台詞)
私も美しいものが好き。
美しいもの、善良な心、優しさだけで世界が満たされていたら、どんなにいいかと思ってしまう。
現実はそのまったく逆で、世界は醜いものだらけ。
醜いものにしか触れられなくて、泣いてしまう日もある。
それでも、だからこそ、美しいもののパワーを信じたい。
小さな美しいものが、世界を明るく素敵にしていくんだって。
だから、私も美しい心を持ち続けようって、思い続けられる。
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