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好きな言葉達。 引用掲載に当たって、改行などの多少の編集を加えています。
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「恋愛は自己責任、でしょ?
 子供を騙したっていうならいざ知らず、
 いい大人が男に騙されたも何もないんじゃない?」

(柴田よしき著『聖なる黒夜』から 金村皐月の台詞)

いい大人。そうなんだよ。
いい歳した大人が何やってんの?って、思ってしまう。

子供の頃、大人は偉いんだと威張り散らされて、
言うことを聞かされ続けてきたけれど、
今ならはっきりとわかる。大人は偉くない。
ただ歳を喰っているっていうだけだ。
本当に素晴らしい人は、年齢なんか関係ない。

だから、私は子供に対して絶対に言わない。
言うことを聞け!なんて、絶対に言わない。
私だって、そんなことを言えるような人間じゃない。

自分の責任で生きられる大人になった時、
自信を持って他人に接することができるんだろうね。
 

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「若旦那、ああいうおっしゃりようはいけませんや。
 正しいことを言うときこそ、よくよく気をつけておっしゃらねえと」

(梓澤要『ゆすらうめ』から 伊兵衛の台詞)

そう、正しいことは正義じゃない。
自分が正しいことを知っているからって、得意になって人の間違いを正すなんて、
自分に驕り高ぶっている証拠だ。

正しいことを言うときこそ、慎重に。
言われたらどう感じるか、相手の気持ちを考えることが大事。

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「背伸びをしたり、奇をてらったり、
 そうやって頑張り過ぎてしまったお味って、
 おいしいけれど食べているうちに疲れてしまう。
 悲しくなったり、怒りたくなったり、イライラしたり、
 そういう時には穏やかな風味のものを食べるのが
 いちばん効果的なんですよ」

(柴田よしき作「ふたたびの虹」 ばんざい屋の女将の台詞)

自棄食いって食べ物にも失礼な食べ方だし、
そんな食べ方しても、少しもストレスは解消されない。
だから、つらい時こそ食事を大事にしなきゃ。

優しい食べ物は心を優しくしてくれる。
心が穏やかになれますように。
そう祈りを籠めて、いただきます。

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世界には色々なお話がある。
あるものはハッピーエンドで、あるものは悲劇で。
私がお話を書くと、最後が悲しかったり、辛かったりすることが多い。
子供の時からそうだったの?

違う。
昔は楽しくて、心から幸せな話もちゃんと書いていたはず。
それなのに、書けなくなったのはどうしてなのだろう。

きっと、知ってしまったから。感じてしまったから。
悲しいことや辛いことをいっぱい。
楽しいことや幸せなことを忘れてしまうくらいに。

「まだ、きちんとストーリーをきめていないんだけど、最後は」
「ハッピーエンドね」
「そのほうがいいと思うの」
「もちろんですとも。
 涙を流すのはおとなになってからで十分」

(柏葉幸子作『大おばさんの不思議なレシピ』から 美奈と妃とラドルの会話)

涙は必要だと思う。
悲しいことも辛いことも経験して初めて、
自分や他人を理解することができる。
でも、不必要な涙はいらない。
無理に悲しんだって、幸せになれない。

お話の中だけじゃないよ。
楽しくなろう、幸せになろうとする気持ちを
いつも忘れてはいけないの。

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自然破壊を食い止めようとか、温暖化を防止しようとか、
いろんなことが口々に言われている。
化学や科学、物理やらナンやら、いろんな力を結集して、
地球という環境を守ろうとしている。

でも、自然とは「守る」ものなのだろうか。
私達は自然に守られてしか生きていけないのに、
自然を守ろうなんて、おこがましい考えなのではないのだろうか。

「魚でも木でも鳥でも、みんなそれぞれ生活しているだろ。
 その生活にふれていると、人間の生活もまちがわないですむ。
 それにふれないでいるとな、まちがったことをしても気がつかなくなっていく。」

(福永令三『クレヨン王国 春の小川』から 木村先生の言葉)

私達は同じ命。この地球に共生している。
だから、お互いに迷惑をかけてはいけない。
人間はこれまでたくさん迷惑をかけてきたから、
その償いをしていかなければならないはず。
だから「守る」なんて、分不相応な思い上がりだ。

自然に触れて、自然を感じて、自然と共に生きる。
それだけが、人間が間違わずに生きて行く術なのだと思う。

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「知ってる? 最初は弱かった奴のほうが、ずっと強くなれるんだ」
「弱い人間にしか得られない、強さっていうのはあるんだよ」

(榎田尤利『交渉人は黙らない』から 芽吹章の台詞)

 強くなるって大変なことだ。
 強くなろうと努力しても、報われないことが沢山ある。
 それで、もっと努力しようするのがプラスの気持ち。
 でも、「結局、私ってダメ」と諦めてしまうのがマイナス。
 普通は、簡単に易きに流れてしまう。
 マイナスの心を認めてしまう。

 強くなれるって信じる気持ちが大事。
 絶対強くなるって、諦めない気持ちが大事。
 永遠に弱いままじゃ、本当の意味では生きていけないから。

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「お前は完結してるんだ」
「それがお前の最大の武器でもあり、最大の欠点でもある」
「それでお前は俺から何を受け取ってくれた?
 俺はお前に、何か返してやることができたか?」

(柴田よしき著『聖なる黒夜』から 及川のセリフ)

友情も愛情も、一人では成り立たない。
相手が居て、その人との意思疎通が合って初めて、
その間に友情や愛情が生まれる。
他の感情、例えば憧れや憎しみとは違う。

友達だと思っていた人に裏切られるって、つらいことだった。
今はわかる。その人達は元々友達なんかじゃなかった。
お互い、都合のいいように利用していただけ。
本当の友達なら、ずっとずっと愛していられる。
嫌われても、嫌いになっても、決して忘れない。
完結していた私。
受け取る一方だったり、捧げる一方だったり、
そんな閉じた状態で続けた人間関係。
いつか忘れていく、価値のない関係。

駄目だよ。大切な人には"私"を渡さなくては。
閉じた"私"では駄目なんだよ。

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「生きているということは、心をもっているということです。」
(くぼしま りお著『ブンダバー2』より)

 当たり前のことなのに、すぐに忘れてしまう。
 喋るネコと生きているタンスの話じゃなくたって、
 人間同士だって、同じこと。
 相手の気持ちをわかったような顔をして、
 本当は何一つわかることなんてできない。
 だから、お互いに確かめ合うことが大切で、
 だから、その手段としての言葉が必要なんだ。

 当たり前過ぎて、すぐに忘れてしまう。
 でも、絶対に忘れてはいけないこと。

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「わたしたちは、その時代の人間としてしか生きられないのだろうか。」
「変わるって難しいことだ。成長するって、大変なことだ。
 でも、わたしはがんばって生きていくぞって思う。」

(桜庭一樹著『赤朽葉家の伝説』から 赤朽葉瞳子の独白)

 同じ日本という国に住んでいながら、大人は子どものことがわからない。
 子どもは大人にわかってもらえなくて、不貞腐れている。
 どうしてだろうと不思議に思い続けていた私に教えてくれた。
 生まれ育った時代が違えば、考え方だって自ずと違う。
 だから、ぶつかり合うし、理解できない。
 それでも、頑張って共存しなければならないのだ。
 当たり前のことなのに、どうして理解できなかったのだろうか。

 人のせいにしては駄目。
 自分の意志で、自分の未来を切り開けるほど、私は強くないんだから、
 少しは時代に身を任せる覚悟を決めなくてはね。

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「私はだいじょうぶだよ。そんなに心配せずとも。
 こういう思いには慣れているのだから」

(梨木香歩作『丹生都比売』より 草壁皇子の独白)

 どんなに世を荒んで見ていたとしても、
 自分の親が自分を殺すとわかった時に、
 こんなに穏やかに諦めてしまう子がいるだろうか。

 私は草壁の母、鵜野讃良皇女はすごい人だと思っている。
 きっと強い人だった。
 だから、彼女が実の息子を殺したのであれば、
 それは政治的意図もあってのことだと思う。
 でも、そうまでしなければならない弱さもあったのだと思う。

 そう思ってみて、ふと私は考えた。
 最近、児童虐待が注目された始めているけれど、
 その被害者の子供達は、
 もしかして、もしかすると
 こういう気持ちで死んでいくのではないだろうか。

 世の中には強い人間ばかりではない。
 どうしょうもなく弱くて、
 自分の不甲斐無さを子供にぶつけてしまうことは、
 決して珍しいことではない。
 全てを諦めて、親の弱さを受け止める虚しさ。
 そんなもの、子供の背負うものじゃない。
 子供の背負うものじゃないのに……

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