「恋愛は自己責任、でしょ?
子供を騙したっていうならいざ知らず、
いい大人が男に騙されたも何もないんじゃない?」
(柴田よしき著『聖なる黒夜』から 金村皐月の台詞)
いい大人。そうなんだよ。
いい歳した大人が何やってんの?って、思ってしまう。
子供の頃、大人は偉いんだと威張り散らされて、
言うことを聞かされ続けてきたけれど、
今ならはっきりとわかる。大人は偉くない。
ただ歳を喰っているっていうだけだ。
本当に素晴らしい人は、年齢なんか関係ない。
だから、私は子供に対して絶対に言わない。
言うことを聞け!なんて、絶対に言わない。
私だって、そんなことを言えるような人間じゃない。
自分の責任で生きられる大人になった時、
自信を持って他人に接することができるんだろうね。
子供を騙したっていうならいざ知らず、
いい大人が男に騙されたも何もないんじゃない?」
(柴田よしき著『聖なる黒夜』から 金村皐月の台詞)
いい大人。そうなんだよ。
いい歳した大人が何やってんの?って、思ってしまう。
子供の頃、大人は偉いんだと威張り散らされて、
言うことを聞かされ続けてきたけれど、
今ならはっきりとわかる。大人は偉くない。
ただ歳を喰っているっていうだけだ。
本当に素晴らしい人は、年齢なんか関係ない。
だから、私は子供に対して絶対に言わない。
言うことを聞け!なんて、絶対に言わない。
私だって、そんなことを言えるような人間じゃない。
自分の責任で生きられる大人になった時、
自信を持って他人に接することができるんだろうね。
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世界には色々なお話がある。
あるものはハッピーエンドで、あるものは悲劇で。
私がお話を書くと、最後が悲しかったり、辛かったりすることが多い。
子供の時からそうだったの?
違う。
昔は楽しくて、心から幸せな話もちゃんと書いていたはず。
それなのに、書けなくなったのはどうしてなのだろう。
きっと、知ってしまったから。感じてしまったから。
悲しいことや辛いことをいっぱい。
楽しいことや幸せなことを忘れてしまうくらいに。
「まだ、きちんとストーリーをきめていないんだけど、最後は」
「ハッピーエンドね」
「そのほうがいいと思うの」
「もちろんですとも。
涙を流すのはおとなになってからで十分」
(柏葉幸子作『大おばさんの不思議なレシピ』から 美奈と妃とラドルの会話)
涙は必要だと思う。
悲しいことも辛いことも経験して初めて、
自分や他人を理解することができる。
でも、不必要な涙はいらない。
無理に悲しんだって、幸せになれない。
お話の中だけじゃないよ。
楽しくなろう、幸せになろうとする気持ちを
いつも忘れてはいけないの。
あるものはハッピーエンドで、あるものは悲劇で。
私がお話を書くと、最後が悲しかったり、辛かったりすることが多い。
子供の時からそうだったの?
違う。
昔は楽しくて、心から幸せな話もちゃんと書いていたはず。
それなのに、書けなくなったのはどうしてなのだろう。
きっと、知ってしまったから。感じてしまったから。
悲しいことや辛いことをいっぱい。
楽しいことや幸せなことを忘れてしまうくらいに。
「まだ、きちんとストーリーをきめていないんだけど、最後は」
「ハッピーエンドね」
「そのほうがいいと思うの」
「もちろんですとも。
涙を流すのはおとなになってからで十分」
(柏葉幸子作『大おばさんの不思議なレシピ』から 美奈と妃とラドルの会話)
涙は必要だと思う。
悲しいことも辛いことも経験して初めて、
自分や他人を理解することができる。
でも、不必要な涙はいらない。
無理に悲しんだって、幸せになれない。
お話の中だけじゃないよ。
楽しくなろう、幸せになろうとする気持ちを
いつも忘れてはいけないの。
自然破壊を食い止めようとか、温暖化を防止しようとか、
いろんなことが口々に言われている。
化学や科学、物理やらナンやら、いろんな力を結集して、
地球という環境を守ろうとしている。
でも、自然とは「守る」ものなのだろうか。
私達は自然に守られてしか生きていけないのに、
自然を守ろうなんて、おこがましい考えなのではないのだろうか。
「魚でも木でも鳥でも、みんなそれぞれ生活しているだろ。
その生活にふれていると、人間の生活もまちがわないですむ。
それにふれないでいるとな、まちがったことをしても気がつかなくなっていく。」
(福永令三『クレヨン王国 春の小川』から 木村先生の言葉)
私達は同じ命。この地球に共生している。
だから、お互いに迷惑をかけてはいけない。
人間はこれまでたくさん迷惑をかけてきたから、
その償いをしていかなければならないはず。
だから「守る」なんて、分不相応な思い上がりだ。
自然に触れて、自然を感じて、自然と共に生きる。
それだけが、人間が間違わずに生きて行く術なのだと思う。
いろんなことが口々に言われている。
化学や科学、物理やらナンやら、いろんな力を結集して、
地球という環境を守ろうとしている。
でも、自然とは「守る」ものなのだろうか。
私達は自然に守られてしか生きていけないのに、
自然を守ろうなんて、おこがましい考えなのではないのだろうか。
「魚でも木でも鳥でも、みんなそれぞれ生活しているだろ。
その生活にふれていると、人間の生活もまちがわないですむ。
それにふれないでいるとな、まちがったことをしても気がつかなくなっていく。」
(福永令三『クレヨン王国 春の小川』から 木村先生の言葉)
私達は同じ命。この地球に共生している。
だから、お互いに迷惑をかけてはいけない。
人間はこれまでたくさん迷惑をかけてきたから、
その償いをしていかなければならないはず。
だから「守る」なんて、分不相応な思い上がりだ。
自然に触れて、自然を感じて、自然と共に生きる。
それだけが、人間が間違わずに生きて行く術なのだと思う。
「お前は完結してるんだ」
「それがお前の最大の武器でもあり、最大の欠点でもある」
「それでお前は俺から何を受け取ってくれた?
俺はお前に、何か返してやることができたか?」
(柴田よしき著『聖なる黒夜』から 及川のセリフ)
友情も愛情も、一人では成り立たない。
相手が居て、その人との意思疎通が合って初めて、
その間に友情や愛情が生まれる。
他の感情、例えば憧れや憎しみとは違う。
友達だと思っていた人に裏切られるって、つらいことだった。
今はわかる。その人達は元々友達なんかじゃなかった。
お互い、都合のいいように利用していただけ。
本当の友達なら、ずっとずっと愛していられる。
嫌われても、嫌いになっても、決して忘れない。
完結していた私。
受け取る一方だったり、捧げる一方だったり、
そんな閉じた状態で続けた人間関係。
いつか忘れていく、価値のない関係。
駄目だよ。大切な人には"私"を渡さなくては。
閉じた"私"では駄目なんだよ。
「それがお前の最大の武器でもあり、最大の欠点でもある」
「それでお前は俺から何を受け取ってくれた?
俺はお前に、何か返してやることができたか?」
(柴田よしき著『聖なる黒夜』から 及川のセリフ)
友情も愛情も、一人では成り立たない。
相手が居て、その人との意思疎通が合って初めて、
その間に友情や愛情が生まれる。
他の感情、例えば憧れや憎しみとは違う。
友達だと思っていた人に裏切られるって、つらいことだった。
今はわかる。その人達は元々友達なんかじゃなかった。
お互い、都合のいいように利用していただけ。
本当の友達なら、ずっとずっと愛していられる。
嫌われても、嫌いになっても、決して忘れない。
完結していた私。
受け取る一方だったり、捧げる一方だったり、
そんな閉じた状態で続けた人間関係。
いつか忘れていく、価値のない関係。
駄目だよ。大切な人には"私"を渡さなくては。
閉じた"私"では駄目なんだよ。
「わたしたちは、その時代の人間としてしか生きられないのだろうか。」
「変わるって難しいことだ。成長するって、大変なことだ。
でも、わたしはがんばって生きていくぞって思う。」
(桜庭一樹著『赤朽葉家の伝説』から 赤朽葉瞳子の独白)
同じ日本という国に住んでいながら、大人は子どものことがわからない。
子どもは大人にわかってもらえなくて、不貞腐れている。
どうしてだろうと不思議に思い続けていた私に教えてくれた。
生まれ育った時代が違えば、考え方だって自ずと違う。
だから、ぶつかり合うし、理解できない。
それでも、頑張って共存しなければならないのだ。
当たり前のことなのに、どうして理解できなかったのだろうか。
人のせいにしては駄目。
自分の意志で、自分の未来を切り開けるほど、私は強くないんだから、
少しは時代に身を任せる覚悟を決めなくてはね。
「変わるって難しいことだ。成長するって、大変なことだ。
でも、わたしはがんばって生きていくぞって思う。」
(桜庭一樹著『赤朽葉家の伝説』から 赤朽葉瞳子の独白)
同じ日本という国に住んでいながら、大人は子どものことがわからない。
子どもは大人にわかってもらえなくて、不貞腐れている。
どうしてだろうと不思議に思い続けていた私に教えてくれた。
生まれ育った時代が違えば、考え方だって自ずと違う。
だから、ぶつかり合うし、理解できない。
それでも、頑張って共存しなければならないのだ。
当たり前のことなのに、どうして理解できなかったのだろうか。
人のせいにしては駄目。
自分の意志で、自分の未来を切り開けるほど、私は強くないんだから、
少しは時代に身を任せる覚悟を決めなくてはね。
「私はだいじょうぶだよ。そんなに心配せずとも。
こういう思いには慣れているのだから」
(梨木香歩作『丹生都比売』より 草壁皇子の独白)
どんなに世を荒んで見ていたとしても、
自分の親が自分を殺すとわかった時に、
こんなに穏やかに諦めてしまう子がいるだろうか。
私は草壁の母、鵜野讃良皇女はすごい人だと思っている。
きっと強い人だった。
だから、彼女が実の息子を殺したのであれば、
それは政治的意図もあってのことだと思う。
でも、そうまでしなければならない弱さもあったのだと思う。
そう思ってみて、ふと私は考えた。
最近、児童虐待が注目された始めているけれど、
その被害者の子供達は、
もしかして、もしかすると
こういう気持ちで死んでいくのではないだろうか。
世の中には強い人間ばかりではない。
どうしょうもなく弱くて、
自分の不甲斐無さを子供にぶつけてしまうことは、
決して珍しいことではない。
全てを諦めて、親の弱さを受け止める虚しさ。
そんなもの、子供の背負うものじゃない。
子供の背負うものじゃないのに……
こういう思いには慣れているのだから」
(梨木香歩作『丹生都比売』より 草壁皇子の独白)
どんなに世を荒んで見ていたとしても、
自分の親が自分を殺すとわかった時に、
こんなに穏やかに諦めてしまう子がいるだろうか。
私は草壁の母、鵜野讃良皇女はすごい人だと思っている。
きっと強い人だった。
だから、彼女が実の息子を殺したのであれば、
それは政治的意図もあってのことだと思う。
でも、そうまでしなければならない弱さもあったのだと思う。
そう思ってみて、ふと私は考えた。
最近、児童虐待が注目された始めているけれど、
その被害者の子供達は、
もしかして、もしかすると
こういう気持ちで死んでいくのではないだろうか。
世の中には強い人間ばかりではない。
どうしょうもなく弱くて、
自分の不甲斐無さを子供にぶつけてしまうことは、
決して珍しいことではない。
全てを諦めて、親の弱さを受け止める虚しさ。
そんなもの、子供の背負うものじゃない。
子供の背負うものじゃないのに……