「いいよ、無理にわかってくれなくて」
私が当時の友人に言われた言葉だった。
別に正義ぶったわけではないけど、人を理解しようとした。
違う。
私は人を理解しているふりをしていた。
正義の味方になろうとしたわけじゃなくて、
正義の味方のポーズだけとろうとした。
本当に苦しんでいる彼女にとって、
真摯なふりをした私の姿は、とても滑稽だっただろう。
本当は、こう言いたかったのではないだろうか。
「いいよ、無理にわかっているふりをしなくって」
わかっているふりをして、人の機嫌をとろうとする愚か者を、
つらいはずの人が慰めるなんて、何て滑稽なんだろう。
ずっと独りだった。繋がり続ける本当の友人なんていないし、
少しだけ昔のことであっても、
その愚かな過去を知る人とは繋がりたくないと、
できる限り断ち切ってきたのは、自分自身だ。
できる限り自分の鎖を短くし続けたのに、
それでもその細かな破片にすがり付いている、
愚かな私自身だ。
所詮、私は私でしかない。過去も現在も、そして未来においても。
それでも未来を思う。
遠い未来にいる私は、過去の私ではない、と。
全て断ち切ってしまって、新しい世界に逃げ出せると。
結局、私は未来においても愚か者ということだ。
初投稿時 2006/3/1
私が当時の友人に言われた言葉だった。
別に正義ぶったわけではないけど、人を理解しようとした。
違う。
私は人を理解しているふりをしていた。
正義の味方になろうとしたわけじゃなくて、
正義の味方のポーズだけとろうとした。
本当に苦しんでいる彼女にとって、
真摯なふりをした私の姿は、とても滑稽だっただろう。
本当は、こう言いたかったのではないだろうか。
「いいよ、無理にわかっているふりをしなくって」
わかっているふりをして、人の機嫌をとろうとする愚か者を、
つらいはずの人が慰めるなんて、何て滑稽なんだろう。
ずっと独りだった。繋がり続ける本当の友人なんていないし、
少しだけ昔のことであっても、
その愚かな過去を知る人とは繋がりたくないと、
できる限り断ち切ってきたのは、自分自身だ。
できる限り自分の鎖を短くし続けたのに、
それでもその細かな破片にすがり付いている、
愚かな私自身だ。
所詮、私は私でしかない。過去も現在も、そして未来においても。
それでも未来を思う。
遠い未来にいる私は、過去の私ではない、と。
全て断ち切ってしまって、新しい世界に逃げ出せると。
結局、私は未来においても愚か者ということだ。
初投稿時 2006/3/1
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